構造家具 【S-Structure PROTOTYPE】(エスストラクチャー プロトタイプ)
Indoor空間を演出するTETSUMONO®をデザイン設計からー。
Fe:FRAMEでプロダクトデザイン・設計・プロデュースを行っている、鉄工人 Riku Miyashita の代表作『S-Structure PROTOTYPE』を紹介させていただきます。
この『S-Structure PROTOTYPE』は特注対応の商品デザインです。お客様のご要望の空間に合わせて設計を行います。
山本理顕氏の「地域社会圏」という構想に影響を受け、目に見えない”境界をデザインする”ことがロジックとなっています。
どこからがインドアで、どこからがアウトドアなのか。
どこからがプライベートで、どこからがパブリックなのか。
生活や社会に存在する様々な境界を、生活域としてどう捉えていくのか。その捉え方によって様々なデザインや表現が生まれてくると考えています。
Fe:FRAMEを運営する及川鉄工㈱は、半世紀にわたり大規模高層建築における建築躯体構造の「鉄骨建て方やデッキプレート敷設」を専門とし、SRC造/鉄骨造の現場施工を数多く手掛けてきました。鉄骨造の構造の見識や蓄積をインダストリアルデザインに発展させ、新たに提案したカタチが『S-Structure PROTOTYPE』です。
鉄骨×デッキプレートの基本構造からなる『S-Structure PROTOTYPE』は、その構造の特徴を活かした大スパン構造を可能とする原型となっています。PROTOTYPEのサイズはW3000 D635という大スパンを可能としています。また補強材を必要としない点が鉄にしかできないスタイリッシュなデザインです。
床上の世界観+机の世界観が両立する今までにないプロダクト
空間構造としての機能を保つことができる鉄骨造家具は、例えば床なら机やベンチ、壁ならシェルフやカウンターなど、家具の機能と空間の機能を合わせ持った新しいプロダクト構造です。
本来の床と、ステージのような床としても使えるかもしれません
『床のような、机のような家具』
空間と家具の境界を行き来するプロダクトです。
鉄は錆びる。
それを私たちは『経年劣化』とはとらえません。『経年変化』として、その味わいが深まっていくものとしてとらえます。その経年変化によって、鉄は朽ちて土に還っていくのです。
鉄らしい表面仕上げを求めるうちに行きついたのは日本の伝統工芸、漆塗り。その中でも『拭き漆』という技法を採用しました。
空気中の酸素によって、堅固になり、艶が増していく漆。
空気中の酸素によって、さびていく鉄。
鉄の古くからの表面表現としての漆塗り。互いの長所や特性を活かした表面仕上げとなります。
※画像提供≪吉羽與兵衛 京釜≫
鉄の表面処理として、日本ならではのデザイン性をもつ新たな鉄工技術のチャレンジです。
「拭き漆」による表面仕上げと、デッキプレート×木材のコラボによる床版構造を組み込むことで、Fe:FRAMEとしてのアイアン家具のデザインを提案しています。
鉄にしかできない、鉄だからこそできる表現をとことん追求した『S-Structure PROTOTYPE』
スタイリッシュで美しく。
鉄工人が追求したこの美しさは、これからもさらに磨かれ、その輝きは増しつづけていくのです。
このPROTOTYPEにご興味のあるお客様は是非ともお気軽にお問い合わせください。