『製作工程』

【Fe:FRAMEの製作】

この記事ではFe:FRAMEの製作工程について普段は中々見ることが出来ない製品の舞台裏をお見せします。

Fe:FRAMEというショップの最大の強みや特徴は「職人会社」であるということです。及川鉄工㈱が運営をしております。その半世紀以上続く職人の経験値や技術を詰め込んだものづくりのカタチがFe:FRAMEです。

さて、じゃ一緒にどんな風に製作をしているのか、一緒に見ていきましょう!

『①部品準備(切断加工”切り出し”)』

料理と同じです。レシピにある材料を切り出して調理準備しますよね。

職人の世界ではモノを段取りするとか言うんですけど。

料理では下ごしらえとかって言いますかね。

写真は高速カッターを使用して、同じ寸法で部材をどんどん切り出している作業のワンシーンです。無理に力を掛けると刃が消耗するだけじゃなく、切断面が不ぞろいになったりします。

鋼材切断

『②部品加工(穴あけ加工など)』

次に、準備した部品に加工を施します。

例えば写真の例は、穴あけ加工前の”ポンチ”と呼ばれる作業です。

ボール盤という穴あけ機械を使用するのですが、ポンチを打つとドリルが芯ずれしなくなるので”けがき”という位置出しマーキングを入れてポンチを打ちます。その後、ボール盤で穴あけをしているシーンです。

鋼材穴あけ

鋼材穴あけ

『②部品加工(熱曲げ&鍛造)』

これは部品加工の中でも、熱曲げ加工をしているシーンです。

吹管を使って可燃性ガスであるアセチレンと支燃性ガスである酸素を混合させて放出し、火炎を発生させて鉄板を曲げたり切断したりする他に、金属のロウ付けなどを行う時に使用する工法です。
吹管のアセチレン弁を開いて点火(ライタなどで着火)すると、すすを伴った赤っぽい炎が火口の先端で燃え続け、空気と拡散混合しながら燃えるため拡散炎と呼ばれ、火炎の温度は最高1000℃程度になります。
そして、吹管の酸素弁を少しずつ開けると、白色から青白い炎に変化し最高3300℃に達する高温の火炎に変化します。吹管内でアセチレンと酸素の混合ガスとなっているので、この火炎は予混合炎と呼ばれ、予混合炎の最中に吹管の切断弁を開くと、火口の切断酸素孔から酸素が出て切断可能になります。

酸素の高圧を調整して、切断まではせずに鉄をあからめ、曲げ込み叩き鍛造しているシーンになります。

鍛造

鍛造

『②部品加工(機械曲げ&プレス)』

部品加工のうち、埋め込み作業を行っているシーンです。

写真に写っている職人さんはうちの工場長で曲げ加工その道30年の大ベテランです。ベンディング機械を使用して曲げ加工しております。その技術の応用で埋め込みナットを埋め込んでいるシーンです。

R曲げ含め様々な製品曲げを工場長の技術で実現させております。

曲げ金物

曲げ金物

『③部品組み立て(溶接など)』

この作業は、部品同士をつなげたり、組み立てたりするシーンです。

主に溶接を使用して行います。溶接の中でも細かい仕事をするときに活躍するのがTIG溶接と呼ばれる溶接工法です。下の写真は溶接をする際に、製品に熱歪を出さないようにしたり、垂直水平で狙った寸法通りの仕上がりを実現するために使用する治具と呼ばれるものを製作しているときのシーンです。

治具がしっかりしていないと出来上がりの製品が悪くなってしまうのですごく大切な行程になります。

溶接治具

TIG溶接

『④塗装前仕上げ(研磨&目荒らし)』

塗装をする前に、”いばり”と呼ばれる、鉄のささくれだったところや、突起物を研磨したり研削除去します。お客様が安心して触っても大丈夫なものにしっかりするために絶対欠かせない行程です。又、見た目の仕上がりもこの行程がどう処理されるかで全然変わります。特に目荒らしは、塗装強度を出すために表面をあえて荒らすのですが、言わずもがなやりすぎると仕上がりが汚くなるだけなので、方法や道具、アプローチが大事だったりします。

研磨仕上げ

研磨仕上げ

以上が製作工程の大きな枠組みの紹介でした。

本当は各行程の中に、もっと細かい様々な作業があります。

最高のテツモノをつくるために、職人として日々技術を追究しております。

より詳細な作業場面はInstagramやブログで紹介できればと思います。

是非、Fe:FRAMEのテツモノをお手に取って、鉄で遊ぶ日々を!!

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