『塗装工程』

【塗装工程】

Fe:FRAMEの塗装の最大のポイントはオーダーに合わせた塗料を選定して、高値で取引される2液のウレタン塗料を使用し施工を行っていることです。

また、艶消しクリアを使用して「レトロヴィンテージカラー」を表現しています。これは、昔の艶消しは多くはラッカー塗料を使用して塗装されていましたが、前述した2液ウレタン塗料での表現というのが特徴です。

「①酸洗い(下処理)」

Fe:FRAMEでいう酸洗いとは、鋼材の表面処理を、塗装条件に合わせた下地にしてあげる”下地処理”のことを指します。まず、鋼材の油分をアルコールでしっかりと落とし、次に酸液を使用して鋼材表面にある黒皮や錆を落としていきます。これにより、塗装の密着がとても良くなり、色剥がれなどが起きにくい製品塗装になります。

酸洗い

「②塗料調合」

塗料の調合は、混ぜればよいというわけではありません。

比率や、気温に応じたシンナー選定、又、撹拌(かき混ぜること)の程度などプロの仕立て(準備)が問われる大事な行程です。この作業を手を抜いてしまうと意図した塗膜性能を実現することは不可能になります。

様々な塗料を石狩ペイントさんにご用意いただいており、その一つ一つの塗料の特性に合わせた調合方法を定めて作業しております。

塗料調合

「③エアースプレーガン吹付塗装(焼付乾燥)」

塗装は、化粧です。そして「職人の性格そのもの」が表れます。

例えば、”パテつけ”と呼ばれる行程は「ベース」、”プラサフ”と呼ばれる行程は「ファンデーション」、そして”上塗り”と呼ばれる行程は「チーク・口紅・マスカラ」だと言い換えることができます。

人(化粧)によってそれぞれ違うように、モノ(塗装)もそれぞれのアプローチが存在するのです。職人さんが、どんなアプローチで塗装仕上げをつくっていくのかは、その職人さんそれぞれが持つ技術や感性によって違いが出るということでもあります。

そして、塗装の仕上がり(技術)で一番大事な部分が「目」になります。

自分が塗ったものが、本当に意図した塗膜になっているか、それを塗っている本人が判断できないと、塗装は成り立ちません。なぜなら、塗装は塗っている瞬間が判断するタイミングになり、塗り終わったときには判断を覆すことができないものだからです。そして、実際に「目」で見えているもの、その奥の粒子レベルの塗膜を形成する本当に細かな色要素まで感じ取ることが出来て初めて、意図した塗膜を形成するということが出来るようになります。

なんといっても塗装は本当に奥が深い世界なのです。

吹き付け塗装

「④焼付乾燥設備」

石狩ペイントさんを通して、たくさんの方のご協力のもと焼付乾燥炉を自作で用意することが出来ました。弊社の現状の設備では、120℃くらいの温度まで上げることができます。今後、製品数が増えていったりした際に、温度レベルを上げていく予定であります。焼付の設備が充実すると、扱える塗料種も幅が拡がっていくため、とても大事な設備です。

自然乾燥と比べると焼付乾燥炉は、乾燥時間が大幅に短縮でき、埃や塵などの付着を防ぐことができます。安定した塗装製品を生産することができるのです。

乾燥炉

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