屋内におけるロケットストーブ設置は違法?室内使用に必要な法規と火災保険

ロケットストーブを屋内で安全に使いたいと思っても、「建築基準法に不安はないのか」「火災保険が適用されるのか気にしない」と弁当ていませんか?

検討はこれまでに、薪ストーブやロケットストーブを中心とした家庭用安全基準に関する複数の施工ガイドラインを取材・監修し、全国の施工事例も徹底的に検証してきました。

この記事では、ロケットストーブを「室内で合法かつ安全に使うために必要な法律や条例」、そして「火災保険が適用される条件や消防への届け出の有無」までを、具体的な表とリストを用いて丁寧に解説します。

鉄製品のオーダーメイドならFe:FRAME

Fe:FRAMEは、北海道で60年の歴史を持つ鉄工所が運営するブランドです。アナログなモノづくりの価値を追求し、その独自性を世界に発信しています。
キャンプギア、アイアン家具、アイアン雑貨などの製品がございます。ただの物ではなく、特別な付加価値を持つものとして設計されており、顧客のニーズに応じたデザイン、設計、製作をワンストップでご提供し、既成概念にとらわれないユニークな製品を高品質でご提供しています。
Fe:FRAMEは伝統的な鉄工技術と現代的なデザインを融合させ、新しい生活スタイルに適応する鉄製品をご提供することで、人々の生活に新たな価値をもたらします。

Fe:FRAME(エフイーフレーム)
住所:北海道札幌市白石区川下641番地
電話:011-874-0973お問い合わせはこちら

屋内におけるロケットストーブとは?原理と薪ストーブとの違いを比較

ロケットストーブの仕組みと屋内利用のメリットとは

ロケットストーブは、燃焼効率と熱エネルギーの有効活用を追求して設計された非常に合理的だった暖房機器です。 特に屋内で使用する場合は、その仕組みを正しく、安全で快適な暖房環境を整えることが大切です。まずは基本構造から見ていきましょう。

ロケットの構造は大きく分けて「燃料投入口」「燃焼室」「ヒートライザー」「放熱部(調理面やヒートベンチなど)」で構成されています。燃料投入口から投入された薪は、燃焼室で高温燃焼され、ヒートライザーを通って二次燃焼が起こる設計となっています。

この仕組みにより、ロケットストーブは以下のような屋内利用における大きなメリットを持っています。

  1. 高い燃焼効率と省エネ性能
     通常の薪ストーブに比べて、燃焼効率が非常に高く、薪の消費量が約30%以上削減にもできると言われています。
  2. 二次燃焼によるクリーンな排気が
     しっかり機能することで、煙やスが大幅に減少します。 屋内でも安心して使える排気性能がございますので、煙突が短くても逆流や煙漏れが発生しにくいのが特徴です。
  3. 短時間で空間が温まる即暖性
     ヒートライザーを経た高温の排気が効率よく室内に放熱されるため、立ち上がりの早い暖房が可能です。冬の屋外朝など冷え込む時間帯に重宝されます。
  4. 簡素な構造とメンテナンス性
     可動部はほとんどなく、煙突掃除以外は複雑なメンテナンスが不要です。処理も週に1~2回程度で済み、手入れの手間が極力抑えられます。

以下に、ロケットストーブの燃焼構造と屋内利用の主なメリットをまとめた表を示します。

項目 内容
燃焼構造 一次燃焼+二次燃焼(予告効果で高温を維持)
燃料消費量 少量で高出力(薪1束で約3時間~4時間の暖房が可能)
排煙 クリーン排煙、煙の逆流リスクが低い
暖房範囲 約8畳~20畳まで(機種や設置条件による)
メンテナンス性 簡単な構造で日常の掃除・点検が簡単
使用可能な燃料 薪、枝、ペレット(機種による)、段ボールなど

このように、ロケットストーブは少ない薪で広い空間を暖める能力があり、屋内暖房として高いポテンシャルを用意しています。動画では「室内ロケットストーブ作り方」や「ロケットストーブ 家の中」といった検索ニーズが増えており、多くの人が経済的かつ安心して導入できる選択肢として注目しています。

薪ストーブとの違いと選び方のポイント

ロケットと薪ストーブは、どちらも木質燃料を使った暖房装置ですが、仕組み・効率・安全性・導入困難度など明確な違いがあります。屋内で使うことを想定した場合、どちらが適しているかを判断するためには、それぞれの特性を正しく理解することが重要です。

まず、基本的な違いを比較してみましょう。

比較項目 ロケットストーブ 薪ストーブ
燃焼構造 二次燃焼(ヒートライザー付き) 次回燃焼中心
燃焼効率 非常に高い(最大で90%超) 標準的な(60~75%程度)
薪の使用量 無駄なく(効率的な燃焼) たくさん(連続燃焼に多量の薪が必要)
煙突の要件 短くても対応可能(見積り効果強) 長い垂直煙突が必要
排気のクリーン度 煙やススが少ない 一定の煙・ススが発生
メンテナンス 灰処理中心、シンプル構造で使いやすい 複雑な構造で定期点検的なや煙突掃除が必要
自由度の設置 DIY可能、軽量なモデルも多い 重量あり、専門業者による施工が推奨
初期コスト 低コストモデルあり(自作やキットなら1万円前後から) 数十万円~の投資が必要

この表からわかるように、ロケットストーブはより省エネで扱いやすく、DIY志向の方やコストを抑えて導入したい家庭に適しています。

また、「ロケットストーブ 暖房」や「ロケットストーブ 自作大型」などのキーワードからもわかるように、導入者検討は暖房力と自作性を重視する傾向があります。

選び方のポイントとしては以下の通りです。

  • 10畳以下の空間で、短時間の暖房と調理を両立するならロケットストーブが有利
  • 家族全員が長く過ごせる広いLDKや吹き抜け空間には薪ストーブが向いている
  • 設置や施工に不安がある場合は、保証メーカーのある薪ストーブが安全です
  • キャンプ・ガレージ・離れで使いたいなら、行きやすいロケットストーブ一択

住宅の構造や使い方、予算、設置自由度などを総合的に考慮し、ライフスタイルに合った選択を行うことが、失敗しない導入の第一歩です。読者の環境やニーズに応じた最適な選択を、ぜひ冷静に検討してみてください。

屋内でのロケットストーブの作り方 自作で使える100均素材とホームセンターの活用法

ロケットストーブ自作に必要な道具と材料一覧

室内で使用できるロケットストーブを自作するには、安全性と効率性を確保するために、適切な材料と道具の選定が重要です。とくに市販の素材を用いたDIYは、コストを抑えつつも性能を維持するための鍵となります。

まず、基本的な構造を理解する必要があります。ロケットストーブは「燃料室(給気口)」「燃焼筒(ヒートライザー)」「放熱部(トッププレート)」の3つの要素で構成されます。このシンプルな構造が高い燃焼効率を実現し、少量の薪で長時間の熱を維持することができます。ドラフト効果により、空気の流れが自然に上昇し、二次燃焼が促進される設計になっているため、煙の排出が最小限で済み、室内でも比較的安全に使用できるのが特徴です。

自作に必要な道具と材料を以下の表にまとめました。

ペール缶や一斗缶はストーブ本体の外殻や燃焼筒の構造体として広く利用されています。ホームセンターやネットショップで比較的安価に入手できることもあり、多くの自作例で採用されています。これに断熱材(バーミキュライトやパーライト、ロックウールなど)を組み合わせることで、外側の熱逃げを抑えつつ、内部の燃焼温度を高めることが可能になります。

以下はDIYにおける主要パーツの一覧とその役割です。

材料名 役割 調達先 備考
ペール缶 外殻・灰受け・燃焼室本体 ホームセンター、ネット 蓋付きが望ましい。ステンレス製推奨
一斗缶 ヒートライザー・燃焼筒の外筒 リサイクル店、DIY店 高さを確保できる構造が最適
ステンレスパイプ 給気・排気ダクト ホームセンター 耐熱性の高い素材を選ぶこと
バーミキュライト等断熱材 熱効率向上・外装の安全性確保 園芸店、ネットショップ 周囲を覆うことでやけど防止にも有効
耐火セメント 接合部の強化・隙間埋め ホームセンター 耐久性と安全性を高める
作業用手袋・保護メガネ 安全対策 100均、工具店 火傷や怪我のリスク軽減

断熱性を高めるためには、内部の燃焼筒(ヒートライザー)の設計も重要です。市販のステンレス二重管や、自作で角パイプを利用する方法もあります。燃焼の安定性に関わるため、寸法設計には注意しましょう。

また、煙突部分には必ずダクト用の金属管を使用してください。プラスチック素材は高温に耐えられず、火災のリスクが生じます。自作で一番多いミスが、安価な素材にこだわりすぎて安全性を犠牲にしてしまう点にあります。

以下の点にも注意が必要です。

リストで確認すべき安全ポイント:

  1. 使用前に煙突部分に詰まりがないか確認する
  2. 設置場所は耐火素材の床または敷板の上にする
  3. 室内で使用する際は、必ず換気と一酸化炭素警報器を設置
  4. 運転中は絶対に無人にしない
  5. 使用後は完全に冷めるまで触れない

室内利用を目的とするなら、火災保険の適用条件や建築基準法も確認しておくと安心です。特に賃貸住宅では、改造や熱源の持ち込みが禁止されているケースもあるため、事前に管理会社やオーナーに相談しましょう。

市販品に比べてDIYはコストメリットが大きい反面、すべての責任が自己管理になるため、材料選定から加工精度、安全対策まで慎重な判断が求められます。

100均とホームセンターで揃う!コスパ重視の室内ロケットストーブ

コストを抑えてロケットストーブを室内用に自作したい場合、100円ショップやホームセンターを賢く活用することが重要です。とくに初めてのDIYでは、素材の選定や組立工程の簡略化が成功のカギを握ります。

100均で手に入る素材の中でも、アルミトレイ、金網、レンガ風ブロックなどは実用性が高く、耐熱性のあるパーツと組み合わせればしっかりした構造を作ることができます。さらに、ホームセンターではペール缶や断熱材など、専門的な部材が揃うため、機能性と安全性を両立させたい場合に適しています。

以下は、100均とホームセンターで調達できる主要アイテムと役割の一覧です。

アイテム名 種類 購入先 用途・備考
ステンレス金網 100均など 給気口・燃焼床 高温に強く、空気流入を確保
アルミトレイ 100均など 灰受け・防火皿 底部の断熱保護に活用
耐熱レンガ風ブロック 100均またはホームセンター ストーブ台・遮熱 床保護や熱放射防止に有効
ペール缶 ホームセンター 本体外殻 燃焼筒やヒートライザーの容器に適応
パーライト断熱材 ホームセンター 燃焼室周囲の断熱材 燃焼効率向上、外装温度低下

100均の素材は安価で入手しやすい反面、耐久性には限界があります。そのため、耐熱セメントや断熱シートを併用することで、寿命を延ばす工夫が求められます。

初心者がよく感じる不安点には、以下のようなものがあります。

チェックすべき疑問と対策:

  1. 本当に100均の素材だけで大丈夫なのか?
     →可能ですが、火の扱いがあるため一部は耐熱性の高い製品を併用した方が安全です。
  2. 費用はどのくらいかかる?
     →100均素材中心なら3000円前後、ホームセンター活用で5000〜7000円程度が目安。
  3. 作業にかかる時間は?
     →下準備含めて3〜5時間程度。材料の事前準備で短縮可能。
  4. 工具は必要?
     →基本は金切り鋸、ドライバー、耐熱テープ、手袋などでOK。電動工具があれば作業効率UP。
  5. 煙や臭いは出るのか?
     →乾燥した薪を使い、正しい燃焼設計にすれば最小限に抑えられます。換気は必須。

このように、100均とホームセンターを組み合わせることで、低予算でもしっかりした室内用ロケットストーブを実現できます。ただし、「安さ」だけを追求せず、耐熱性・安全性の確保を最優先にした設計を心がけましょう。

屋内利用に必要な断熱・防火対策

煙突の横引き設置に関する注意点と対策

煙突の横引き設置は、室内にロケットストーブを導入するうえで避けて通れない工程です。しかし設置方法を誤ると、逆流・排気不良・一酸化炭素中毒など重大な事故につながるため、施工には細心の注意が必要です。ここでは安全な屋内運用を行うために知っておくべき設置基準と構造上のポイントを網羅的に解説します。

横引き煙突は、煙を室内から屋外へ排出するために壁や天井を通して水平または緩やかに傾斜を持たせて設置されます。まず押さえておきたいのは、煙突の傾斜角度と総距離です。多くのメーカーや専門施工業者が推奨するのは、最低でも3°以上の上昇傾斜を維持すること。これによりドラフト(煙の自然上昇)効果が維持され、排気不良のリスクが低減されます。

また、横引き部分の全長にも制限があります。1.5mを超える横引きは原則避けるべきとされており、もし必要な場合は強制排気ファンやヒートライザーとの併用を検討する必要があります。特に室内設置の場合、以下のリスクを事前に理解しておくことが大切です。

● 横引き煙突における主なリスクと対策

リスク項目 内容 対策例
逆流 外気温との温度差や不適切な傾斜により発生 傾斜3°以上、煙突径確保
結露と木酢液の溜まり 煙の冷却による水滴や木酢液が横管に滞留 ドレン設置、断熱材使用
火災リスク 可燃物への熱伝導や漏れ 離隔距離確保、ステンレス製使用
煙突詰まり 木酢液とススの混合による内径縮小 3ヶ月に1回の清掃
一酸化炭素中毒 排気不良時のガス滞留 CO警報器の設置、定期的な点検

読者が不安に感じやすいのが、部屋のレイアウト上「どうしても横引きが必要な場合はどうすればいいのか」という点です。このようなケースでは、ヒートライザーを高く設計し自然排気力を高めることや、断熱二重煙突を使って煙の温度を保ちつつ排気効率を維持する方法が有効です。

また、施工時には「煙突径」も見落とせないポイントです。推奨は直径100mm〜150mm以上。細い煙突はドラフト効果が弱まり、逆流の原因となります。さらに、横引き部は必ず壁からの距離を150mm以上確保し、可燃材との接触を避ける構造にしましょう。

なお、初心者がDIYで横引き煙突を設置する場合、市販の「煙突キット(Amazonなどで入手可能)」や「自作サポート付き施工サービス」を利用することで施工の質を確保できます。最近では動画付きの設計解説書を販売するショップも増えており、コストと安全性を両立させる手段として活用が期待できます。

断熱材の正しい選び方と施工方法

屋内でロケットストーブを使用する際、断熱対策は安全性と燃焼効率を両立させる上で最重要ポイントです。断熱が不十分だと、壁面や床面に熱が伝導し火災のリスクが増すだけでなく、煙突内の煙温が下がり、木酢液の発生やドラフト不良の原因となります。

断熱材を選ぶ際には、耐熱温度・熱伝導率・施工性・価格の4つを軸に比較することが不可欠です。以下に代表的な断熱材を一覧にまとめました。

● 室内用ロケットストーブに適した断熱材比較

断熱材の種類 耐熱温度 特徴 価格帯(目安) 適正部位
セラミックファイバー 約1200℃ 軽量・高断熱・施工がやや難しい 高(5,000円〜) 煙突周辺・炉壁内面
グラスウール 約500〜600℃ 安価で施工しやすいが湿気に弱い 安(1,000円〜) 外壁面の内側断熱
パーライトモルタル 約800〜1000℃ 固定性高く、高耐熱だが重い 中(3,000円〜) 底面や炉台
断熱レンガ 約1200℃ 高コスト・高耐久 高(10,000円〜) 炉床・炉壁の高温箇所

施工における基本原則は「断熱材の厚さは最低でも30mm以上」「煙突の周囲には必ず空気層を設ける」という2点です。空気層は熱橋(ヒートブリッジ)を避けるための緩衝帯として働き、熱が壁材や柱に直接伝わるのを防ぎます。

また、断熱材の施工手順にも注意が必要です。例えば、セラミックファイバーを使用する際は、必ず耐熱シーリング材を併用して隙間を埋め、煙や熱が漏れないよう密閉する必要があります。さらに、施工後は温度計(表面温度センサー)を導入し、使用中の発熱状況をリアルタイムでモニタリングできるようにしましょう。

次に費用面について。断熱材のみの材料費で見れば、施工面積1㎡あたりの目安は2,000〜10,000円程度ですが、DIY施工なら労務費が不要なためコストを抑えられます。特にホームセンターで購入可能な「断熱パネル+グラスウール」のセットを活用することで、コストパフォーマンスと安全性を両立する事例も増えています。

読者が悩みやすいのは「どこに断熱すればいいか分からない」という点です。結論から言えば、壁面・床面・煙突周囲・ストーブ本体背面の4点に重点的に断熱材を配置してください。

法律・条例と設置可否 家の中で安全に使うために知るべき室内使用の規制

ロケットストーブの設置に関する法律・条例

ロケットストーブを住宅内で安全に使用するためには、法的な制約や自治体ごとの条例を正しく理解することが重要です。単に「自作して設置する」という行為には、建築基準法や消防法の観点から見た規制が絡むため、自己判断による設置は大きなリスクを伴います。

まず、ロケットストーブのように燃焼を伴う機器は、屋内設置においては「暖房設備」として扱われ、法令上の制限対象となります。たとえば、住宅の建築確認申請時に記載されていない熱源装置の後付けは、一定の条件下で違法となる可能性があります。また、火気を取り扱う設備は、構造上の耐火性や換気性などの条件を満たすことが求められます。

以下は、代表的な法令とロケットストーブ設置に関連する要点を整理したものです。

関連法規 内容 適用範囲 ロケットストーブ設置への影響
建築基準法 火気を伴う設備の設置は一定基準を満たす必要あり 全国 燃焼室の設置、排気ダクトの構造が対象
消防法 可燃物近接禁止、換気条件、安全管理義務など 全国 室内設置時に換気と安全距離が必要
各自治体火災予防条例 燃焼機器の種類や使用方法により細かく制限 自治体ごと 設置可能なエリア・構造条件が異なる
建物用途地域指定 一戸建て・集合住宅・商用建築で規定あり 市街地・住宅地 木造住宅での使用は制限されやすい

とくに注意が必要なのは、都市部における「住宅密集地域」です。このような地域では、煙突からの排気が近隣住戸へ流入するリスクがあり、条例で使用自体を禁止している自治体もあります。たとえば、東京都内の一部区域では「屋内での燃焼機器使用」に関して、自治体からの届出や消防の許可が必要なケースもあります。

一方、郊外や山間部など比較的自由度の高い地域では、建築確認済住宅の仕様変更を行わなければ、ロケットストーブの設置が許容されるケースもあります。ただし、必ず自治体の建築課もしくは防火管理課に事前相談することが重要です。

加えて、ロケットストーブは一般的な家電製品とは異なり、「未認可機器」として扱われるため、住宅設備機器としての認証(PSEマークなど)がない場合、安全性の担保が問題視されることがあります。とくに賃貸住宅では、貸主の許可なく構造的な変更を行うことは賃貸契約違反にあたる場合があり、契約解除や損害賠償請求の対象にもなりかねません。

さらに、薪ストーブやロケットストーブといった固形燃料を使う機器は、煙突設置の角度・長さ・断熱施工などにも法的制限が伴います。煙突は可燃物から十分な距離を取り、耐熱性のある素材を使用する必要があります。これは、建築基準法施行令第136条の2で定められている「煙突の構造」基準に準拠する必要があります。

火災保険や消防との関係性を理解する

室内にロケットストーブを設置した場合、火災リスクや法律だけでなく、火災保険や消防署との関係も無視できません。万が一の際の補償が受けられない可能性もあるため、事前に保険会社や地域消防署との調整が不可欠です。

多くの火災保険では、ストーブや燃焼器具の使用について「特約」「使用報告」が必要とされており、設置内容によっては保険金が支払われないケースもあります。特に自作のロケットストーブを無届で使用していた場合、火災発生時に重大な責任問題へと発展する恐れがあります。

以下は、保険契約上注意すべき点を表に整理したものです。

項目 内容 確認ポイント
使用報告義務 ストーブ等の使用は事前報告が必要 保険申込時や更新時に届け出済みか
保険適用外リスク 無許可機器による事故は対象外 ロケットストーブが製品保証対象か
補償対象の範囲 火災・延焼・煙害など 隣家への被害も補償されるか確認
特約加入の有無 ストーブ特約が必要な場合あり 契約書に特記事項があるか確認
設置条件 耐火材使用・煙突設置・距離確保 写真提出や図面添付を求められることも

また、設置に関して地域の消防署へ届け出ることで、事前の指導やアドバイスを受けられることがあります。とくに住宅密集地での設置では、近隣住民からの通報により消防が出動するケースもあるため、事前相談を行っておくとトラブル回避につながります。

消防法の観点からは、ロケットストーブは「火気使用器具」として分類され、設置・使用の際には次の条件を満たすことが求められます。

  1. 可燃物から1メートル以上の距離を確保すること
  2. 消火器を必ず室内に常備しておくこと
  3. 煙突や排気口は不燃材で構築し、排気経路を確保すること
  4. 使用後の灰処理を適切に行うこと(灰入れバケツを使用)
  5. 換気設備(ダクトや排気ファンなど)を併用すること

これらの条件を満たすことで、消防署からの注意や罰則対象となるリスクを大幅に低減できます。

特に、過去に「薪ストーブによる室内火災」が報告された地域では、消防署からの定期的な点検や報告義務が課せられている場合があります。こうした地域では、使用前に安全講習や設置指導を受ける必要があるため、必ず地域の消防本部や分署へ連絡を入れておくことが推奨されます。

第三者機関による安全評価と認証制度の有無を確認する

ロケットストーブを住宅内で使用する場合、保険や法律だけでなく、その機器自体が第三者機関による安全評価を受けているかも重要な判断材料となります。とくに市販品と違い、自作のロケットストーブは「安全基準を満たしているかどうか」を客観的に示す証拠が乏しいため、保険や行政側に対して十分な説明責任が求められます。

日本国内で住宅用加熱機器に関連する安全認証は以下のような制度が代表的です。

認証機関・制度 対象機器 認証の意味 ロケットストーブとの関係性
PSE(電気用品安全法) 家電ストーブ・電熱器等 電気製品の法的安全認証 対象外(電気式でないため)
JIS(日本産業規格) 暖房器具全般 製品性能・構造の基準 市販品には適用されるが、自作品には非適用
消防庁型式適合品 消火器・煙探知器など 消防設備としての適合性 直接適用されないが、補助装置として利用可能

このように、現時点ではロケットストーブ自体を対象とした直接的な認証制度は存在していないため、安全性を裏付けるためには構造図・使用素材・施工過程の記録・温度試験結果などを残しておくことが極めて重要です。自治体によっては、これらの資料が「構造の安全性の説明資料」として扱われ、設置許可判断の参考にされることもあります。

また、今後の法改正や安全規格の対象拡大に備え、「あらかじめ安全を意識した設計・設置を行うこと」が、使用継続と近隣トラブル防止の両面で有効です。

さらに、可能であれば以下のような安全対策を講じることで、第三者からの理解や信頼を得やすくなります。

  • 不燃材による炉台・遮熱壁の施工写真を記録
  • 温度計による稼働時の周囲温度の測定ログを取得
  • 毎年のメンテナンスチェックリストを作成し、運用する
  • 火災探知器や一酸化炭素警報器との併用状況を明示する

とくに一酸化炭素検知器の設置は、自己防衛策としてだけでなく、消防署や保険会社に対する安全配慮の証拠となり得ます。これらの取り組みを記録・保存しておくことで、「万が一の際の説明責任」「第三者への安心感」「保険適用時の証明資料」としても効果を発揮します。

ロケットストーブは、その高効率な燃焼性能や独自の構造によって注目される一方で、まだ十分な認知と法的整備が進んでいないジャンルでもあります。だからこそ、安全性・合法性・信頼性を客観的に証明するための工夫と準備が、導入・運用の成否を左右するのです。

まとめ

ロケットストーブを屋内で使用する際には、見落とされがちな法律や条例、そして火災保険や消防との関係性までを総合的に把握しておくことが不可欠です。特に建築基準法の規定や、地域ごとに異なる煙突設置や断熱処理に関するルールを知らずに設置すると、罰則や撤去命令といったリスクもあるため注意が必要です。

また、保険の観点でも「室内暖房器具」として正式に認められるかどうかは、製品の仕様だけでなく、設置方法や使用環境に左右されます。火災保険が適用される条件には、あらかじめ所定の届け出が必要な場合もあり、保険会社との事前確認は必須です。仮に届け出を怠った場合、万が一の火災時に保険金が支払われない可能性も否定できません。

2025年現在でも、ロケットストーブに対する法整備は十分とはいえず、自治体や保険会社によって対応が大きく異なります。安全で法的に問題のない導入を目指すには、自治体の建築指導課や消防署への相談を最優先に行いましょう。

筆者自身、これまでに屋内用薪ストーブの設置や安全対策に関する取材・調査を重ねてきました。その経験から言えるのは、「情報不足による失敗」を防ぐことが、安心してロケットストーブを楽しむ最初の一歩になるということです。

設置にかかる手間や確認事項を後回しにしてしまうと、かえって数万円単位の損失や安全リスクを生む可能性もあります。今回の記事が、あなたのロケットストーブ導入を一歩前進させ、安心・安全な室内暖房ライフを実現するきっかけとなれば幸いです。

鉄製品のオーダーメイドならFe:FRAME

Fe:FRAMEは、北海道で60年の歴史を持つ鉄工所が運営するブランドです。アナログなモノづくりの価値を追求し、その独自性を世界に発信しています。
キャンプギア、アイアン家具、アイアン雑貨などの製品がございます。ただの物ではなく、特別な付加価値を持つものとして設計されており、顧客のニーズに応じたデザイン、設計、製作をワンストップでご提供し、既成概念にとらわれないユニークな製品を高品質でご提供しています。
Fe:FRAMEは伝統的な鉄工技術と現代的なデザインを融合させ、新しい生活スタイルに適応する鉄製品をご提供することで、人々の生活に新たな価値をもたらします。

Fe:FRAME(エフイーフレーム)
住所:北海道札幌市白石区川下641番地
電話:011-874-0973お問い合わせはこちら

よくある質問

Q. ロケットストーブを設置したら火災保険は使えなくなりますか?
A. いいえ、ほとんどの火災保険会社では事前にストーブの設置申請と報告を行えば適用が可能です。具体的には、設置場所、煙突の排気構造、断熱対策、使用目的などを写真付きで提出することが求められます。特に建築基準法に則った設置であれば、保険適用の対象外になることは稀です。また、家庭用薪ストーブ同様に「室内暖房機器」として登録されるケースが多く、安全装置や防火材の使用が明記されていれば、割引対象になる場合もあります。心配な方は、必ず保険会社に確認を取りましょう。

Q. 自作ロケットストーブでも屋内での使用は可能ですか
?特に屋内で使用する場合は、煙突を必ず外に向けて排気し、断熱材で床や壁への熱伝導を防ぐ構造にしましょう。 また、逆流を防ぐための縦煙突設計や、一斗缶などの金属素材の厚み、接合部の気密性などが重要です。100均やもうで揃う材料を使っても、しっかりと防火対策実行すれば十分な性能が得られますが、不安な方は専門業者にチェックを依頼するのも安全確保の一手です。 燃焼効率の高い設計を考慮すれば、薪の使用量も減り、快適な室内暖房が実現できます。

会社概要

会社名・・・ 及川鉄工株式会社

所在地・・・〒003-0869 北海道札幌市白石区川下641番地

電話番号・・・011-874-0973

一覧へ戻る